縁結びの神様で有名な出雲大社で、旧暦10月10日~10月17日まで開催される神在祭に参拝する時って、どんな服装でいけばいいんだろう?って、悩んでいませんか?
私も、毎年「神在祭」に参拝させていただいているんですが、きちんと正装で参拝されている方もいれば、ミニスカートやラフなスタイルで参拝されている方などなど、実にさまざまです。
そこで、参拝にふさわしい服装というものを、出雲大社の社務所の方に、直接電話をして聞いてみました。
神在祭には全国から神様がお越しになる
日頃から神聖な出雲大社ですが、神在祭の行われる神在月には全国から神様がお越しになっています。
地元の出雲の方たちは失礼があってはいけないので、この期間中、大きな音をたてて、神様に失礼があってはいけないため、家を建てたり、リフォームしたり、大きな工事などは、日程を変更するなどして気を配られています。
この「気を配る」という教えをもとに、参拝する服装を考えてみましょう。
失礼のない服装とは?
出雲大社は、服装に関して三重県の伊勢神宮ほど厳しくないと言われています。
ですが、やはり大神様でいらっしゃいますし、神在祭には全国から八百万の神様がいらっしゃるのですから、出雲大社の神様をはじめ、全国の神様方が不快な思いをされない服装選びが肝心です。
まして、ご祈祷など正式参拝で斎場に上がれば通常の参拝より神様との距離が、グッと縮まりますから、なおさら神様を敬う気持ちでのぞむ服装を選びましょう。
わかりやすく言えば、結婚を前提につきあっているの相手のご両親に初めてお会いする時にどんな服を選ぶのか?
という感じです。「目上の方(重要人物)に大切なお願いをする時の服装」と考えれば、イメージしやすいかもしれません。
季節を考える
出雲大社の社務所の方いわく「季節的に寒いですので、あたたかい服装でお越しください」とおっしゃいました。
毎年、神在祭の行われるのは旧暦10月10日~10月17日の間は、新暦で計算すると11月上旬から12月上旬頃の季節になります。
ですから、当然季節は初秋というより冬と思って、服装を選んだ方がいいですね。
また、出雲大社は、参道から境内、本殿や神楽殿まで、けっこうな距離を歩きます。
天候も晴ればかりではありません。
みぞれまじりの天候になってしまった場合、薄着で参拝されると本当に寒い思いをすることになりますよ。
神様に対して自分なりに最高の礼を尽くす
正装していると、正直、まわりから少し浮いた感じになるかもしれません。
普段の生活で、あまり正装している人に出会う機会は少ないものですから、正装参拝しているとジロジロ見られますし、緊張します。
心ない友人は「何、気合い入れてきてんだよ~」とか、「力、入れすぎ~」なんて言って茶化すかもしれませんが、全く耳をかさなくて大丈夫です。
あなたは、誠意を込めて「願いに対する真剣な思い」を伝えるために神様に会いに来たわけですから、まわりの人の雑音は聞き流しましょう。
ただ、しつこく絡んでくる人には「これが神様に対する礼儀なの」と、凛とした態度で伝えましょう。光が動く時、邪気が邪魔をするものです。
くれぐれも、まわりの人の目や言葉に惑わされないで「神様にお会いする」という気持ちで服装を選びましょう。
具体例
では、具体的にどんな服装が出雲大社の参拝にふさわしい服装でしょうか?
男性
・背広+スラックス
・スーツ
・着物 など
女性
・着物
・スーツ
・ブラウス+スカート など
(あまりふさわしくない服装)
・汚れた作業着
・エプロン掛け
・肌を過度に露出した服装 など。
また、出雲大社の社務所の方から、「寒い季節ですので防寒着や上着を着用していらしてもよろしいんですが、斎場の中では、上着を脱いでいただくかもしれませんので、そのことも考慮なさって下さい」とのことでした。
ということは、パーティーなどで女性が着る、コートの下はワンピースドレスなんていうのは選ばない方が無難かもしれませんね。
まとめ
実際、出雲大社に参拝しようと決めると何を着ていこうかと色々悩んでしまうものですが、1番大切なのは、あなたの「心」です。
「とりあえず、これでいいや」という思いで選んだ服と、「大切なお願いをするため」に選んだ服とでは服に込められた「気」が違います。
そして、神様は、あなたの願いをお聞きになると同時に「服に込められた気」も感じとられます。
神様にお会いするために「適当に選んだ服」と「気を配った服」、どちらを神様は喜ばれるでしょうか?服装は大切な礼儀です。
あなたの願いが神様に届きますように。そして、この記事があなたのお役に立つことを願います。