色々な御事情で経済的に困窮されている方のために、この記事を捧げます。
仏壇を現在お持ちの方、または購入しようと思えばいつでも買えるという経済的に余裕のある方は、この記事は必要ないと思いますので閉じて頂いてかまいません。
ひらたくいえば、現在「お金がない」という状態の方に向けて書かせて頂きます。
残念ながら、どんなに安い仏壇でも、100円では買えません。やはり、数万円~数十万円するんですね。
高額な仏壇になると数百万円~数千万円のものもあります。
じゃあ、仏壇を買えない人は、どうすればいいのか・・・。
Contents
自分なりの仏壇を作る
仏壇を作る・・・というと、「え~!!無理!」と思わず言ってしまいませんか?
はい。私だって本物の仏壇は作れません。(笑)
なにも、木材を買ってきて、本物の仏壇を作って下さいというわけではありません。
あなたなりで構わないません。手を合わせ、祈れる場所を用意すればいいんです。
ここ最近、お店やネットで、手軽に仏壇を購入できるようになりましたが、
30~40年前は、ほとんどのご家庭が押入れの上の部分に壇を作って造りつけの仏壇で拝んでいました。(今もふつうにあります)
ですから、あなたが、こだわりさえしなければ仏壇店で売れているような仏壇じゃなくても、日々手を合わせ拝みやすい場所に壇を作り、その場所を仏壇として拝めばいいと思います。
そして、将来経済的に余裕ができて、仏壇を購入したくなった時に、好きな仏壇をお買いになればいいのではないでしょうか?
無理をしても辛くなるだけです。無理しなくてもいいんです。
葬儀、仏壇、墓に費用はいくらかかるの?
分家などで、その家にとってはじめて亡くなった方が出ると、葬儀、仏壇、墓など、すべて1から用意しなくてはいけません。
経済的にゆとりがあれば、専門業者に依頼すれば良いのですが、経済的に困窮している状態ですと、なかなかそういうわけにはいかないと思います。
葬儀の費用
全国的な葬儀費用の平均は195万円と言われていますが、お住まいの地域によっても、葬儀の規模によっても変わってくると思います。
グッとお値段を抑えても、業者さんに頼めば、
188,000円~493,000円くらいかかってしまうという現実があります。
参考までに価格を抑えた葬儀もあります。無料資料請求もできます。参考知識として知っておいてもいいと思います。
小さなお葬式
仏壇の費用
仏壇も、小型でお値打ちなものなら10,000円程度で購入できるものもあります。
¥10,260(2018年2月現在)
ミニ仏壇
ですが、それに仏具を揃えるとどうしてもプラス10,000円くらいは必要になってしまいます。
また、上置きの仏壇を畳や床の上に直置きはできませんので(見下げる状態になってしまうので)結局、下台も必要になってきてしまいます。
ただ、ある程度の大きさの仏壇がほしいと思われるのなら、どうしても10万円前後はかかってしまいます。
墓の費用
これも、石の素材、大きさなどなどで価格は異なりますが、やはり安くても10万円以上はかかります。
¥148,000(2018年2月現在)
石碑 一式
また、墓石の場合、墓土地が必要になりますので、お寺、市営、近隣の墓など別途購入しなくてはいけません。墓土地の場合、購入してもそれを転売することはできません。
わかりやすくいうと、墓土地を使用する権利だけを購入するわけですから、不動産のような財産にはなりませんのでお気をつけ下さい。
その他の費用
他にも、お寺さんへのお布施や市役所などのへの届け出費用、会葬御礼などなど・・・
本当に、お金がいくらあっても足りないように感じてしまうかもしれません。
真心を込めて祈りを捧げる場所が仏壇
仏壇とは、本来お寺の本堂にある檀を真似て小さくした壇を、各家庭に迎え入れたのがはじまりと言われています。
ですので、必ず市販の仏壇を買わなければいけないわけではありません。
各宗派、最低限の基準さえ押さえれば、高価な仏壇を買わなくても、心安らげるあなただけの仏壇を用意すればいいんです。
たとえば、カラーBOXの上部とか、タンスの上、キャビネットの上など、そんなに大きなスペースでなくても30cmx30cmくらいのスペースさえあれば、飾り付けはできます。
例として、次の章で浄土真宗本願寺派の仏具を簡単に飾り付けしてみましたので参考になさって下さい。
浄土真宗西本願寺派の飾り付け(代用の仕方)
写真で作った壇は、お菓子の空き箱を重ねて作っています。
仏具の名称
①見台
②過去帳
③仏飯器
④ご本尊掛軸
⑤花鋲
⑥供花
⑦花立
⑧火立て(木ロー)
⑨透かし香炉
⑩リン一式
①~⑩までの仏具の意味は、下の記事に詳しく書いていますので参考になさって下さい。
≫浄土真宗西本願寺派のミニ仏壇の飾り方!プロが5分で解説します
しかし・・・
たとえ、仏具だけといっても①~⑩まで画像と同じ品を揃えると、間違いなく10,000円を超えてしまいます。
それでは、経済的に困窮している方に向けて書いている、この記事の意味がありません。
そこで、上記の①~⑩の仏具の基本を知って頂いた上で、簡略化できる部分、また、代替品で対応きる仏具をお伝えします。
まず、絶対必要なものだけお伝えしておきます。
②と④です。
浄土真宗西本願寺派の方に必要な仏具は、過去帳とご本尊様です。
仏壇店でもネットでも購入できます。
価格は、過去帳が2,000円前後。ご本尊様が1,000円前後でお求め頂けるはずです。
他の②と④以外は、どうしても無理ならとりあえずは、無くてかまいません。
とりあえず今はなくてもいい仏具
①見台(過去帳を置くための台)
別の品で代用するご提案
③仏飯器(グイ飲みのような小さな器で代用)
⑤花鋲(茶色の紙を巻いて筒にして葉を入れて代用)
⑥供花(小さなお皿で代用)
⑦花立(一輪挿しで代用)
⑧火立て・木ロー(電池ローソクで代用)
⑨香炉(灰皿で代用)
⑩りん一式(簡易的な音の鳴るもので代用)
ご自宅にあるものは、そのままお使い頂いて、無いものだけをダイソーなどで購入されたとしても1,000円以内で買えると思います。
また、線香やローソクもダイソーで購入できますが、くれぐれも火の取り扱いはご注意下さい。
また、浄土真宗では線香は灰に立てず、灰の上に横にしてお供え下さい。
長い線香は折ってお使い下さい。
おわりに
いくら経済的に困窮していても、「仏壇くらい買わないと故人がかわいそう」だとか「ご先祖がかわいそう」とかおっしゃる方もいらっしゃいます。
ですが、残された家族が無理をしている姿を、故人やご先祖がご覧になったとしたら・・・
きっと「無理するなよ」と優しく言ってくださるのではないでしょうか?
故人の方もご先祖様も大切です。
同様に生き仏であるあなたも大切な存在であることを忘れないで下さい。
また、つい正しいことを教えてあげたいと思う方も、ほんの少しでかまいませんから、
「人には人のものさし」があるということを知っておいて下さい。
自分の基準だけが正しい、教科書通りにしない人は間違っている、と思わないで下さい。
長い人生、何が起こるかわかりません。
できることなら、みんなで助け合い、仲良く暮らしていけるといいなと私は思っています。
この記事が、あなたに幸せを運び、あなたのお役に立てることを心から願っています。(*^_^*)