三途の川の渡し賃って何?六文銭って何?老婆がいるって本当?

昔、おばあちゃんが「この世とあの世の間には、三途(さんず)の川があって六文銭がいるんだよ」って話してくれました。幼かった私はいつも「天国のどこに、そんな川があるんだろう?」「六文銭って何?」いつも不思議に思っていました。

三途の川 六文銭

今は大人になり、ある程度「三途(さんず)の川」と「六文銭」についてわかるようになりましたので、私なりにわかりやすくお話ししようと思います。

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三途の川って何?

三途の川とは、かんたんに言うと現世とあの世を分ける川だと言われています。

お寺に行くと、時々「地獄極楽絵」という仏教絵画を見たことがありませんか?今では、わざわざお寺に出向かなくても、ネットで簡単に検索できちゃいます。

地獄極楽絵のイメージ

この「地獄極楽絵」は、地獄と極楽の様子を想像で描いたもので、生きている間に仏法を知り、善徳(良い行い)を積むと死んでから極楽に行って幸せになるけど、仏法に背いた悪い行いをしていると死んでから地獄に行き苦しい思いをするよ。と戒めとして使われたとも言われています。

人は亡くなると「冥途(めいど)の旅」に出発します。

まず、亡くなってすぐに「死出の山」をスタートして、7日目に最初の裁判官である「奏広王」の法廷に立たされます。ここで裁きを受けた後に三途の川を渡ると言われています。

三途の川 名前の由来

三途の川には、「強深瀬」と「山水の瀬」と「橋渡」と呼ばれる三ヶ所の渡り場所があります。三ヶ所の渡り場があるので「三途の川」と呼ばれています。

この三途の川は、生前の善悪の行いの程度で渡る川が違うと言われていて、罪深き人は「強深瀬」を、罪の浅い人は「山水の瀬」を、善人は「橋渡」をそれぞれ渡ります。

奪衣婆と懸衣王と衣領樹

さらに、この三途の川には、奪衣婆(だつえば)という老婆がいて、三途の川の渡し賃(六文銭)を渡さないと着物をはぎ取られ、懸衣王(けんえおう)が、その衣を川の畔にある大樹である衣領樹(えんりょうじゅ)にかけると、生前の善行悪行に応じて、枝の垂れ方が違うのではぎとられた人の生前の行いが一目瞭然でわかるんだそうです。

ちなみに、善人ほど大樹がよく垂れるんだそうですよ。

奪衣婆のイメージ

きっと、昔の人はこんな話をお寺の住職に聞かされているわけですから、故人が三途の川で着物をはぎとられないために、棺の中に六文銭を入れて送り出したそうです。

現在は、六文銭という通貨が流通していないので小銭を入れたり、六文銭を印刷したものを棺に入れる方が多いとのことです。

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閻魔大王の裁き

さて、三途の川を渡り終えると、27日目に初江王、37日目に宋帝王、47日目に五官王の裁きを受け、いよいよ57日目に閻魔大王様が登場されます。

閻魔大王様は故人の生前の行いを映し出す水晶の鏡を持っていると言われていて、それを見ながら裁きを下されるそうです。

さらに、67日目には変成王の裁き、77日には太山王の裁きを受け、故人がどの世界に生まれ変わるのかが決まるんだそうです。

なんか、死後は裁かれてばかりでイヤですよね~。(>_<)

とはいえ、昔はこういった説法をお寺の住職が伝えることで「生きている間に善行を行えば、あの世に行ってから幸せになれるよ」と伝えたかったんだと思いますけどね。

わがままな私は、この世でも気楽に過ごし、あの世でものんびり過ごしたいと思っています。(笑)

終わりに

三途の川と渡し賃の六文銭の意味はおわかりいただけたでしょうか?

これが本当か否かは、まだ冥土の旅をしていないので確かめられませんが、生きていれば善いこともするし無意識の内に人を傷つけたりもしてしまうかもしれません。

それを悪行と決めて裁きを受けるのはチョット・・・と思いますが。(笑)

もちろん、一生清く正しく生きれたら素晴らしいのかもしれません。

ですが、ほどよく俗物の私はあまり深く考えず、死後の世界は死後に考えればいい。命ある今を楽しもう!と思って毎日を生きています。

あの世にいったら、三途の川にいると言われている奪衣婆(だつえば)という老婆や懸衣王(けんえおう)と川辺で世間話するのも楽しいかもしれません。

この世についても、あの世についても、考え方は十人十色ですからね。自分の心や魂が望むように、生きた方が楽しいと私は思います。

この記事が、あなたに幸せを運び、あなたのお役に立つことを心から願っています。

(*^_^*)

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