こんにちは。
仏壇店で働いている あだちよ です。
あなたは、親戚や知り合いの「還暦」や「米寿」などの長寿祝に、
出席されたことはありますか?
年齢を重ねるたびに、つくづく感じるんですが、
健康で長寿を迎えみんなに祝ってもらえるって、
本当に幸せなことなんだなぁ〜 と思うんですよ。
私事ですが、今年のお正月叔父の米寿のスピーチをしたんですよね~♪
それから、還暦や米寿のなど長寿祝いに招かれた時、贈るプレゼントって悩みますよね?
同様に、祝いを主催した側が出席してくださった方への内祝い選びも悩ましいものです。
そこで、長寿の内祝いを何にしようかな?と悩んでいる方のために、
先日、私が体験した実話なんですが、こんな素敵な内祝いをもらえたらうれしいだろうなぁ~というお話をしたいと思います。
内祝い探し
先日、米寿の祝いを控えたお母さんの代理で娘さんが来店されました。
店内でキョロキョロされていたので、「何かお探しですか?」と声をかけると、
「数珠を探してるんです」とのこと。
「それなら、こちらです」と数珠コーナーに、ご案内すると、「ちょっと見せて下さい」とことでしたので、ゆっくり選んでもらっていました。
しばらくすると「すみませ〜ん」と呼ばれたので出向くと、お客様は男性用の数珠と女性用の数珠を1箱づつ選ばれていました。
私が「お決まりですか?」と尋ねると、「実は・・・」と話し始められて、
私の勤めている仏壇店は、チェーン店のように大きくないので、在庫を合わせても3個づつしかありませんでした。
正直に「3個づつでしたら、ご用意できます。お急ぎでなければ、メーカーから取り寄せますが、差し支えなければどの様な事にご利用になるか教えて頂けませんでしょうか?」と、お聞きすると、
急遽、本店や支店に連絡して同商品を探してもらったら
ありました〜 *\(^o^)/*
来週の日曜日がお祝いの席というタイムリミットがあったので、お客様も大変喜ばれました。
翌日、無事数珠も届き、合計8個購入してお帰りになりました。
・・・ところが、
翌々日、再度お客様がご来店されたんです。
おばあちゃんの宝物
2日前にご来店されたばかりでしたので、どうされたのかな?と思い、
お客様いわく、8人のお孫さんの内4人は結婚されていて家庭を持っていらっしゃるそうです。
2日前に、お孫さんへの内祝いで買われた数珠をおばさんがご覧になって、家庭を持っている孫のお嫁さんやお婿さんにも数珠をあげたくなったそうなんです。
さすがに、お孫さん達と同じ数珠はもう無いので、ほかの種類の数珠を4個選ばれ、お求めになりました。(感謝感謝です)
そして、お会計の時に、お客様がこんなことをおっしゃったんです。
はじめは、「自分の孫達に数珠を渡したいから、用意してほしい」って言われたから用意したんです。
自宅に帰ってその数珠をおばあちゃんに見せたら「孫達の連れ合いにも用意してくれ」って、言うんです。
わけを聞くと、「縁あって、うちの孫達家族になってくれたお嫁さんやお婿さんも私にとっては孫と同じなんだ」と。
「自分が死んでからも、数珠を見る度にうちの家族になって良かったなって思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないじゃないか。子供も孫も孫の連れ合いも、私の宝物だからね〜」て、言ったんですよ。
だから、もう一度買いに来たんです。と言われました。
それを聞いて、私、感動しちゃいましたね〜。
あとがき
なんか、テレビでは殺伐としたニュースが流れている現代じゃないですかぁ〜。
「せちがらい世の中」とか「上辺だけの親戚づきあい」とか「カタチだけの祝儀やお返し」になりがちな風潮の中、こんな場面に出会うと本当に心がほっこりします。
内祝いの本来の意味は、ご祝儀やお祝いのお返しだけではなく、ともに喜び、ともに祝う。という意味があるんですよ。
どうしても、忙しさを理由に、儀礼的に物を贈ってオシマイにしている時もあると思うんですが、ともに喜び、ともに祝う家族や友達がいることは、本当にありがたいなぁ〜。しあわせなことなんだなぁ~と、お客様に気づかせて頂きました。
そして、私も何十年か先に米寿の祝いをしてもらえるとしたら、こんなオシャレな内祝いを、サラッとできるおばあちゃんになりたいなぁ〜と思ちゃいました。(笑)
この記事が少しでも、あなたのお役に立つことと、あなたの幸せを心から祈っています。