家庭によっては先祖供養をされているところもあることでしょう。しかし近年では、自分の先祖の墓がどこにあるのかさえ知らない、先祖供養のやり方を知らないといった方も少なくないようです。そもそも先祖供養にどんな意味があるのかと考えたこともない方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「先祖供養の意味」、「先祖供養のやり方」、「先祖供養の効果」についてまとめていきたいと思います。
仏教における本来の供養とは「仏、菩薩、諸天などに香・華・燈明・飲食などの供物を真心から捧げる」ことのようです。これが古来から伝わる先祖崇拝や儒教・道教に影響などにより、先祖が神様のように扱われていくようになったと考えられています。
先祖供養の意味は諸説ありますが、「先祖のおかげで今の自分たちがあることを感謝する」という意味が込められているようです。
先祖供養の方法はいくつかあるようですが、時間があまりかからず、簡単にできるものを紹介します。
・供養したい先祖の名前を紙に書く
手書きで名前を書くことが大切のようです。
・線香を2本ささげます
この2本の線香には、片方が父方、もう片方が母方の意味があります。先祖に「生かして頂いてありがとうございます」と心の中で、もしくは声に出し繰り返します。
・そのほかの霊への供養
慣れてくれば線香を2本から3本に増やすか、2本の線香をささげてから、もう1本線香をささげます。そして「その他「有縁の」もろもろの霊の方々、生かして頂いてありがとうございます」と繰り返します。こうすることで自分に関わる先祖に感謝をすることができます。
一言でいえば先祖供養の効果は「功徳」です。良いことを行えば自分にも良いことが起こることでしょう。先祖供養も同じようです。一時的だけでなく継続的にやることで効果が得られると言われています。しかし、間違えてはならないのは自分の利益を求めてばかりいても効果は得られないということです。先祖供養の意味を間違えて行っていても何の意味もありません。先祖への感謝の気持ちがなければ供養の意味はありません。
いかがでしたか?先祖供養は、先祖への感謝の気持ちがとても大切のようですね。自分に良いことが起こるようにという動機では、効果が得られないということもわかりました。感謝の気持ちを表したいなら、見返りを求めること自体が間違っていることかもしれませんね。