こんにちは。
仏壇店で働いている あだちよ です。
先日、友人から、
「浄土真宗って、金仏壇じゃなきゃダメなの?」
という相談を受けました。
彼女は、今度自宅をリフォームして二世帯住宅にするそうです。
そして、今ある古い金仏壇を処分して、唐木仏壇を求めたいそうです。
ただ、ご主人に、
「浄土真宗は金仏壇じゃないのか?」と言われ、ちょっと不安になったみたいです。
確かに、仏壇店で「浄土真宗ですが~」と言えば金仏壇を薦められます。(笑)
でもね。
実は、浄土真宗=金仏壇じゃなくてもいいんですよ~。
理由は、後ほどお話ししますが、近年、檀家さん達の生活も変わってきていて、
などの時代背景から、浄土真宗といえども、金仏壇ではなく唐木仏壇を購入されるお客様もいらっしゃいます。
ただ、浄土真宗のお寺さんの中には、「浄土真宗=金仏壇」と強く思われているご住職もいらっしゃいます。
できるだけトラブルを避けたいのでしたら、金仏壇以外の仏壇を購入される前に、まず、お寺のご住職にご相談されることをオススメしています。
(仏様は争い事を好まれません)
あなたが、選んで購入された仏壇でも、お寺のご住職に「ダメです」と言われたら、元も子もありませんからね。
そこで、この記事では「浄土真宗の仏壇に金仏壇が多い理由」とか「唐木仏壇にした時の略式の飾り方」を、私なりに、できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。
先程もお話ししたように、浄土真宗といえば、一般的に上図のような、金仏壇を思い浮かべる方も多いと思います。
「金仏壇は、ピカピカしててイヤ」とか
「部屋に置くと浮くから」と毛嫌いするお客様もいらっしゃいますが、金仏壇は、決して成金趣味で造られた仏壇ではありません。
そもそも、浄土真宗という宗派が金仏壇なのは、ご本尊である「阿弥陀如来様のいらっしゃる極楽浄土【あの世】は、光り輝く素晴らしいところなんだよ」ということを、たくさんの金箔や金粉を使って信者さん達に見せて下さっている。と言われています。
そんな思いで見ると、金仏壇って素敵ですね。(*^_^*)
また、浄土真宗には、本願寺派(西)と、大谷派(東)があるってご存じですか?
そして、同じような金仏壇ですが、本願寺派(西)と大谷派(東)では、微妙に違うんです。
浄土真宗西本願寺派(西)
浄土真宗大谷派(東)
細かい違いは、また別の記事で説明するとして、パッと見、「仏壇の柱の色」が違うんです。
本願寺派(西)が金色の柱なのに対して、大谷派(東)は黒の柱です。
浄土真宗西本願寺派(西)
浄土真宗大谷派(東)
こんな柱の色の違いを、ちょっと覚えておくだけで金仏壇を見た瞬間、本願寺派か大谷派かが、わかる様になります。
唐木仏壇や家具調の仏壇を設置した際の実例を載せておきます。
浄土真宗西本願寺派の略式した飾り方の参考になさって下さい。
他にも、下の写真のように、地袋の上に仏壇を置いた飾り方もあります。
また、下の写真は床の間に下台付の仏壇を設置した飾り方の例です。
仏壇店で働いている私がいうのも変な話ですが、仏壇をお求めになる際、店員まかせにせず、「不要な仏具はいらない」とか「使える仏具は使う」という思いで購入されるといいですよ。
もし、あなたが 浄土真宗でも唐木仏壇が欲しいなぁ~と思われているのなら、
浄土真宗 = 金仏壇じゃなくてもいい
ということは、わかっていただけたでしょうか?
私、この記事を書くために何度も店内の金仏壇を観察したんですよ。(笑)
確かに、キラキラしてるし、金箔や金粉が使われているから掃除大変そうだし、仏具も若干制限があるし・・・
とも思ったんですが、やっぱり金仏壇って美しいな~って、感じました。
とはいえ、好みがありますからね。
生理的に金仏壇がイヤな方もいらっしゃいますので。
最終的に、金仏壇でも唐木仏壇でも、あなたが手を合わせ心落ち着く仏壇こそが、最高の仏壇だと私は思います。
また、最近では、大きな仏壇を求められる方より、手頃な大きさのミニ仏壇をお求めになる方も多くなってきました。
「浄土真宗の通常の飾り方はわかるけどミニ仏壇への飾り方はチョット・・・」と悩まれる方もいらっしゃいますので、浄土真宗の略式飾り方をわかりやすく解説してみました。
よろしければ合わせてご覧になってみて下さい。
この記事が少しでも、あなたのお役に立つことと、あなたの幸せを心から祈っています。