結核と聞くと、ひと昔前なら不治の病とまで言われ隔離されたりしていましたが、
最近では「結核にかかる人なんて、いないだろう」と思われている節があります。
しかし、油断大敵です。
実は、現代社会においても結核になることが十分にあるんです。
結核に注意を呼びかけるCM
結核は人から人へ感染します。しかし、早期に発見できれば治療が早く完治できる病気になりました。そこで「結核とは」「結核 初期症状」「結核 予防するには」についてまとめてみました。
結核とは、「結核菌」が身体の中に侵入し増殖することで発症する病気です。日本では結核の8割は肺結核であると言われています。肺に結核菌が増えると、肺の機能を破壊し、呼吸困難になることがあります。また、肺だけでなく他の臓器に菌が入ることもあります。「結核は移る」と言われますが、どのようにして移るのでしょうか。それは結核を発病している人の咳やくしゃみにより菌が外に排出され、その菌を他の人が吸い込むことにより移る可能性があります。
ですが、だからといって必ずしも結核を発病するわけではありません。若者結核感染者で発病したのは10~20%だと言われています。しかし「結核がなぜ発病するのか」ということは今現在では分かっていません。
結核は風邪の症状と似ており、最初は結核だとは思わないかもしれません。しかし、咳やたん、発熱などの風邪の症状が長く続いているとしたら結核の可能性があるかもしれません。また体重が減る、食欲が出ないなどの症状も見られます。
さらに悪い症状だと、息切れ、血の混じったたんが出て、吐血や呼吸困難になってしまい最悪の場合死に至る可能性もあります。
結核にならないためにも、免疫力を低下させないことは大切です。それには、規則正しい生活を心がけることです。栄養バランスの取れた食事と、適度な運動、適度な睡眠時間などを意識してください。風邪を引いたとき、それが長引くようなら迷わず病院へ行き受診しましょう。自分のため、他の人のためにも、結核を早期発見することはとても大切なことです。
また9月24日~9月30日は「結核週間」とされています。この目的は結核に対する正しい知識と普及を図ることです。この期間に、無料で結核検診をしてくれるところもあるので、年に一度は検査を受けることをお勧めします。
結核かどうかは自分で判断するのは難しいようです。風邪を引いてしまって、いつもより長引くようなら、考えたくはありませんが、結核の可能性を疑った方がいいのかもしれません。早期に発見できれば治すことは可能なので、病院に行くことをためらわないようにしましょう。