先日、ご来店されたお客様が嬉しそうに、
と、おっしゃいました。
慣れ親しんだ家を手放して、子供さんと同居されるとの事。
それはそれで、とても嬉しいことなんですが、長年大切にしてきた仏壇を息子夫婦の所に持っていけない。とはいえ、どう処分していいものかわからなくてのぉ~。と悩まれていました。
他にも、ご両親が他界されて、ご実家が空き家になってしまったために、仏壇の処分をご相談されるお客様も増えてきました。
今回は、よくお問い合わせのある4つの仏壇処分方法と、同じく、問い合わせの多い「浄土真宗の仏壇処分」と「創価学会の仏壇処分」についても、できるだけわかりやすく書いてみました。
とにかくお金に余裕がなくて、仏壇の処分にお金をかけらない方は、仏壇を粗大ゴミとして、引き取ってもらうという方法があります。
たとえば、私の住んでいる町の粗大ゴミセンターに問い合わせをした所、
「粗大ゴミとして引き取ります」と言われました。
規定サイズは、1m×2m×80cm
重さは50kg
回収は、1世帯年2回まで。とのことです。
各市町村の自治体によって規約がありますので、詳細はお住まいの市役所に電話して確認しましょう。
もし、問い合わせ先がわからない場合は、ネットで「〇〇市(お住まいの市町村名) 粗大ゴミ」で調べることもできます。
では、簡単に「粗大ゴミ」として仏壇を処分する手順を書いておきます。
「完全無料で処分をする」という前提でのやり方ですので、この処分方法には、お寺さんにお経をあげていただくことは入っていません。
それが倫理的、道徳的にいいのか、悪いのかは、個人の判断となります。
大きな仏壇だったり、重い仏壇だった場合、自分で運び出すのは大変です。
また「自分で仏壇を処分するということに抵抗のある方」もいらっしゃいます。
そんな方は、悩まずに専門業者に頼んで処分してもらいましょう。
専門業者も大きく分けて2つあります。
・お近くの仏壇店
・廃棄業者
どちらも事前に見積りをしてもらえますので金額を比較して決めればいいと思います。
両方のメリットとデメリットを書いておきますので参考にして下さい。
「できるだけ安く処分をしたい」という前提でのやり方ですので、この処分方法には、お寺さんにお経をあげていただくことは入っていません。
それが倫理的、道徳的にいいのか、悪いのかは、個人の判断となります。
通常サイズ(高さ180cm以下)の仏壇でしたら、仏壇店に依頼される事をオススメします。
やはり、専門職ということで取り扱いが丁寧ですので、心理的な面でも安心できます。
しかし、極端に大きな仏壇だったり、仏具以外に多くの遺品や不用品がある場合は、廃棄業者の方がお得な場合もあります。
まずは、見積りや作業手順をよく聞かれた上で比較検討してみるといいと思います。
費用面もさることながら、愛着のある仏壇であったり、先祖代々大切に引き継いできた仏壇を処分するにあたって、最も気になることはメンタル(心理的)な部分ではないでしょうか?
などなど、さまざまな思いや不安が生まれてくると思います。
頭では「処分しなければいけない」とわかっていても、心は「そんな安易に捨てていいのか?」と葛藤されていると思います。
その気持ちよくわかります。
そんな方は、先程ご説明した「粗大ゴミ回収日の前日まで」に、お寺さんに頼んでお経をあげていただきましょう。
※これを「魂抜き」と言います。10,000円~30,000円くらいのお布施が必要になります。
「魂抜き」については前の記事を参照してください。
そして、魂抜きの法要が終わってから、仏壇は粗大ゴミに。他の仏具等は分別ゴミとして出せば完了です。
やはり、愛着のある仏壇や先祖代々大切に引き継いできた仏壇を粗末に扱うことはできない。「きちんと魂抜きをしてから丁寧に処分したい」と思われている方は、お寺さんに頼んで魂抜きをしていただいた後、専門業者に頼んで処分してもらいましょう。
魂抜きについては前の項と同じです。
処分する日の前日までにお経をあげていただきましょう。お布施は10,000円~30,000円くらいです。「魂抜き」については前の記事を参照してください。
そして、魂抜きの法要が終わってから、仏壇は粗大ゴミに。他の仏具等は分別ゴミとして出せば完了です。
浄土真宗の仏壇は、金仏壇というのが一般的です。(唐木の仏壇のお宅もあります)
金仏壇は、見た目も華やかで、金箔や装飾も多く、どうやって処分したらいいんだろう?と悩んでしまうかもしれませんが、基本的な処分方法は、今までお話したやり方と大差ありません。
処分費用を「安く(無料)抑えたい」と思われているのなら、魂抜きをせず「粗大ごみ」として処分できます。ですが、「魂抜きをしたい」と思われる方は、魂抜きのお布施が10,000~30,000円くらい必要になります。
また、ご自分で処分するのに抵抗がある場合は、専門業者に依頼しましょう。
前の章にも書いておりますが、魂抜きのお布施以外に、別途10,000~40,000円くらい費用が必要になると思います。
基本的に浄土真宗の仏壇も、他の仏壇同様、「下取り」はできません。
なぜなら、下取りした仏壇を店頭で「中古」として販売しても売れないからです。
但し、例外の場所があります。
それは、オークションです。(下記の図の赤丸は落札価格です)
時に、装飾の美しい部品や使用期間の短いもの、保管状態の良いものなどが、売れる場合があります。
どうせ、処分するなら写真を撮って、オークションに出品するのもひとつの方法です。
ヤフオクの場合、無料で出品できます。(落札時に落札金額の8.64%がかかります)
オークションは、金仏壇を処分したいあなたと、金仏壇を探している人の需要供給条件がマッチすれば成立します。
現在のヤフオクでの落札相場を確認する方法として、オークファンというサイトが便利です。
検索窓に「金仏壇」と入力すれば、直近30日以内に落札されたものが表示されますので、興味のある方はご覧になられてはいかがですか?
創価学会の仏壇は、正式な仏壇から紙製のものや古い仏壇まで色々ありますので、ここでは仏壇店で販売されている正式な創価学会の仏壇の処分方法について書かせて頂きます。
創価学会の仏壇は、電動式になっているものが多く、どうやって処分したらいいんだろう?と悩んでしまうかもしれませんが、基本的な処分方法は、今までお話したやり方と大差ありません。
処分費用を「安く(無料)抑えたい」と思われているのなら、魂抜きをせず「粗大ごみ」として処分できます。
とは言っても、ご本尊様(掛軸)までゴミに出すのは、チョット・・・
と、心が引けるのでしたら丁寧に梱包し、創価学会の本部、もしくは最寄の創価学会の会館に郵送しましょう。
参考までに・・・
通常、郵送する際、差出人(あなた)の住所と名前を書くのは、ふつうですが、色々な事情で本部の方と連絡を取りたくない場合は、差出人の名前は書かずに郵送した方がいい場合もあります。
それが倫理的、道徳的にいいのか、悪いのかは、個人の判断となります。
また、ご自分で処分するのに抵抗がある場合は、専門業者に依頼しましょう。
前々章にも書いていますが、魂抜きのお布施以外に、別途10,000~40,000円くらい費用が必要になりますが、専門業者に任せることで割り切れる場合もあります。
基本的に創価学会の仏壇も他の仏壇同様、「下取り」はできません。
なぜなら、下取りした仏壇を店頭で「中古」として販売しても売れないからです。ですが、創価学会の中では、使わなくなった学会の仲間同士で仏壇の譲渡が行われる場合もあるそうです。「物を大切にする精神」ですね。
他にも、オークションでも売買されています。(下記の図の赤丸は落札価格です)
どうせ、処分するなら写真を撮って、オークションに出品するのもひとつの方法です。
ヤフオクの場合、無料で出品できます。(落札時に落札金額の8.64%がかかります)
オークションは、創価学会の仏壇を処分したいあなたと、創価学会の仏壇を探している人の需要供給関係がマッチすれば成立します。
現在のヤフオクでの落札相場を確認する方法として、オークファンというサイトが便利です。
検索窓に「金仏壇」と入力すれば、30日以内に落札されたものが表示されますので、興味のある方はご覧になられてはいかがですか?
仏壇処分の4つの方法をかんたんにまとめると、
仏壇の処分は、家族といえども個々の倫理観や価値観が表面化するため、時にトラブルが発生することがあります。
間に第三者(専門業者)が入ることで、トラブルが回避されたケースも少なくありません。
また、どんな方法で仏壇を処分をなさったとしても、バチとか祟りなど起こらないと私は思っています。
もし「仏壇を粗末に扱って。バチがあたるぞ」などと、あなたを怖がらせる人が現れたとしても、気にせずに、毎日を明るく楽しく笑顔で過ごして下さい。
生きていれば、色々なことがあります。
どんな処分方法を選ばれたとしても、あなたが真心をもって供養する姿は、ご先祖様や仏様にちゃんと届くものです。
そして、今までもこれからもあなたを見守って下さる、ご本尊様への感謝の気持ちは持ち続けていて下さいね。
この記事が少しでも、あなたのお役に立つことと、あなたの幸せを心から祈っています。